“会社の衛生委員会ってご存じですか？”
固い話で恐縮ですが、労働安全衛生法という法律がありまして、その第18条にあります。
常時50人以上の労働者を使用する事業場には、設置が義務付けられております。設置をしない場合は、法律違反になります。
50人以下の会社は、今のところ義務はありませんので、問題なしです。
この衛生委員会は、産業医、労使、衛生管理者などで構成されて、メンタルヘルスケアの調査・審議を行い、心の健康づくり計画の策定し、計画を立ててその進捗状況などを評価し、次の改善につなげていく会です。
経営をするときには、毎月取締役会を開催して、経営計画の進捗状況や新規事業の立ち上げ、ダメな部門の縮小や撤退などを話し合うのと同じです。
この委員会の重要な部分は、心の健康づくり計画を策定することです。それは、7つの項目からなっていて、メンタルヘルスケアにはなくてはならないものです。
まずは、事業者のメンタルヘルスケアを積極的に推進するという宣言をしていただいて、体制の整備、問題点の把握、人材の確保、個人情報の保護、この実施状況の評価、計画の見直しなどを議論をし、検討していきます。
あとは、この7項目に沿って計画を作成して、実施をしていきます。事業をやるのと同じように、PDCAサイクルを回していきます。
そして、衛生委員会で毎月の進捗状況や新しい取り組みなどの審議を行い、メンタルヘルス不調にならないような施策を労使ともに考えながら、職場全体を巻き込み、継続的に実施をしていきます。
いわば、毎月の取締役会のメンタルヘルス版です。
