“メンタルヘルス第一次予防は職場環境作りから”
ストレスは、職場のいろんなところに潜んでいます。もちろん、職場の人間関係や仕事の質や量などストレスの原因はいくらでもあります。
しかし、それ以外にもちょっとしたストレスはたくさん存在します。その一つが、毎日皆さんが目にしている職場環境です。職場環境を改善することによりストレスが軽減していったという事例は多々あります。
たとえば、
・毎朝の定例会議を設けた
・部下に裁量権を一部渡して、業務の効率化を図った
・個人の過大な作業量を見直した
・有給休暇をちゃんと取れるようにした
・毎週月曜日の午前の1時間は上司との相談時間とした
など、労働時間や勤務形態、作業方法や職場組織、休憩設備の充実、リラックスできるスペースの確保など労働生活全般にわたって改善していくと非常に役立ち且つストレスの軽減になります。
病気に対する予防のアプローチは、第一次予防から第三次予防の3つのステップですが、第一次予防は、メンタルヘルス不調にならないようにすることであります。
そういう意味で、上記のような職場環境作りをすることは、第一次予防になります。
第一次予防は、過重労働がなく職場でのハラスメントに適切に対応がされていて、職場の上司や同僚に相談しやすく、本人のやりがいを支援して個人の能力を十分に発揮できるような、心身ともに負担の少ない働きやすい職場作りを進めることであります。
この働きやすい職場作りは、個人一人ではできないので、職場全体で取り組みことが重要です。
