企業のメンタルヘルス物語5

“管理監督者は、部下のメンタルヘルス不調の早期発見、早期治療!”

管理監督者の役割の一つは、早い時期に病気であることを見抜き治療につなげることが大切です。

しかし、次の3つの点から治療へつなげることに抵抗があります。

それは、

1つ目は、精神科への治療につなげることに後ろめたさを感じて躊躇してしまうことです。しかし、管理監督者がおかしいと感じたら、本人のためを思って、専門医の診断を受けさせるべきです。

2つ目は、相談を受けたら、頼りないとか冷たい人だと思われるのがいやで、受診をきりだせないことがあります。これも、相手のためを思うことと、相談をされていい解決法がわからなければ、専門家へのつなぎをしたほうが得策です。

3つ目は、本人が受診を拒んでくる場合がありますので、なかなかすすめられないケースがあります。しかし、本人のためを思って勧めているのですから、抵抗してくることは、受診を裏付けることになります。

3つの理由でもって、精神科へつなげることができなくなると、手遅れになり取り返しのつかないようになる場合もあります。

ですから、管理監督者や人事労務管理スタッフは、おかしいと気づいたら、「 早期発見、早期治療 」を心がけることが大切です。

企業の安全配慮義務違反は、危険を予知することと結果を回避することですので、自信を持って専門家へのつなぎを実行していただきたいものです。