企業のメンタルヘルス物語8

“いきいきとした職場づくりとは、なんだ!”

皆さんは、いきいきとした職場づくりとは、どんなことかとお思いでしょうか?

心身ともにストレスもなく自分自身のモチベーシヨンを最大限発揮できる職場ではないでしょうか。ストレスが全くないという職場はあり得ませんので、そのストレスを職場単位で解消ができるシステムができていることがまずは、いきいき職場になるでしょう。

職場環境の改善が、メンタルヘルスに役立つことは広く国内外で知られています。1992年にILO(International Labour Organization:国際労働機関)が世界各国の職場のストレス対策の成功事例を集めて分析した報告では、ストレス対策が成功した19事例のうち14事例が、作業改善や組織の再構築などの職場環境の改善が職業性ストレス対策に有効であった。と述べています。

また、その報告では、個人向けのアプローチの効果が一時的、限定的であるのに比べ、職場環境などの改善を通じた改善方法がより効果的であったとされています。

「職場環境づくり」がメンタルヘルスの第一次予防にあたりますので、職場で過重労働がなく、職場でのハラスメントに適切に対応されていて、職場で上司・同僚に相談しやすく、本人のやりがいを支援して個人の能力を十分に発揮できるような、心身ともに負担のない、働きやすい職場づくりを進めることが重要です。

この働きやすい職場づくりすなわち「職場環境等の改善」は、個人個人ではできないものですので、職場の長が先頭となって自分たちの職場に目を向けて改善していくことが大事です。

職場の環境などを少しづつでも良いほうに変えていくことができていければ、必ずやいい職場になり、「いてよかった!」と思える会社になっていきます。

いきいきとした職場は、全員が一丸となって変化していく職場です。