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企業のメンタルヘルス物語21


 

“メンタリング・プログラムは一次予防になるか?”

メンタリング・プログラムとは、メンタ―とメンティ(プロテジェ)による相互発達支援関係を人工的に作り、その関係性をメンタルヘルス対策やキャリア発達支援に役立てる一種の社会関係プログラムです。

その特徴は、
① 第一次予防に焦点が当てられている。
② 実行するのは。専門家ではなく素人である
③ メンターとメンティ(プロテジェ)のボランタリーな関係

です。

メンター(熟練者)とメンティ(未熟練者)が、1対1で、継続的で定期的に交流を重ねて、信頼関係の構築を通じて役割モデルを示しながらメンティのキャリア発達支援と心理・社会的な発達支援を行います。

マンツーマンで行いますので、お互いの信頼関係や二人の間のマッチングがうまくいけば、メンティにとってキャリア発達や心理・社会的発達を促進していくことができます。

反対にうまくいかなければ、逆の結果も出てしまいます。やってみたけれども、どうしても合わない性格などがありますので、事務局としてはマッチングが非常に難しいことになります。

また、上記のことが起こらないようにするには、メンターとメンティがお互いに選択できる環境にすることも重要なことになります。

未熟練者が、熟練者から1対1で、手取り足取り教わることは、長い職業生活において非常に有意義であり、うまく機能すれば、本人自身にとっても会社にとっても価値のあることでしょう。熟練者も未熟練者から気づきを与えられることもあり、お互いの成長につながります。