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よくわかるメンタルヘルスQ & A


 

Q1.なぜ企業がメンタルヘルス対策を実施しなければならないのか?

A その理由は主に3つあります。
1. リスクマネジメントのため
・心の病気を発症すると大半の例で作業効率が低下
・事故やミスの増加
・休業すれば労働力の損失
・安全配慮義務違反で損害賠償責任

2. 仕事と生活の調和(ワークライフバランス)
・健康が保たれ,仕事とプライベートの両面の充実が図れる
・プライベートに費やす時間を生み出すための工夫が生産性向上につながる

3. 生産性の向上
・健康や満足感と組織の生産性を両立させることは、可能であり、むしろ両者には相互作用があり互いに強化することができる。

Q2.企業のメンタルヘルス対策は、法律的に義務がありますか?

A 労働安全衛生法や労働契約法で、企業には労働者がその生命や身体等の安全を確保しつつ労働できるようにすることが義務付けされています。(安全配慮義務)

Q3.企業がメンタルヘルスを行うメリットはありますか?

A メンタルヘルス対策に取り組むことにより、従業員満足の向上、顧客満足の向上、そしてCSR(企業の社会的責任)の実現ができる。これにより生産性の向上と価値を上げることができる。

Q4.精神疾患を理由とする労災請求件数が、増えているのはなぜですか?

A 以前は精神疾患の労災認定は、されないものと思っていたがここ10年くらいは、認識が変わり、また認定基準もわかりやすくなり、迅速化になったので増えている。

Q5.メンタルヘルス不調は、自殺につながることが多いようですが、日本の自殺者の数字は、今どうなっていますか?

A 1998年から2011年までの14年間は、3万人を超える自殺者でした。しかし、政府や地方自治体などがいろんな自殺防止対策をうったので、徐々に下がってきています。当時と比べると、景気もよくなってきているのも一因です。2017年は、21,140人。

Q6.メンタルヘルス対策において、企業が気を付けなければならないのは何ですか?

A まずは、どうしてやるのかを社長が表明することが一番重要です。従業員が安心して取り組めるし、活動に一定の時間を割く正当性ができてきます。

Q7.ストレスチェックはなぜ必要でしょうか?

A 政府は、2015年12月より50人以上の事業所において、ストレスチェック制度の導入を義務化しました。
1. 労働者のストレスの程度を把握し、ストレスへの気づきを促すこと
2. 集団分析をした結果を職場改善につなげ、働きやすい職場づくりを目指すことにより、労働者のメンタルヘルス不調になることを未然に防止すること(第一次予防)

Q8.セルフケア研修とは何ですか?

A 社員自身がストレスや心の健康について理解し、自らのストレスを予防、軽減あるいはそれに対処する「セルフケア」を積極的に行うことを研修します。また、自発的な相談の有用性なども重要で、日常での家族や管理監督者などに相談することや、事業所内の相談先や事業場外の資源についても研修します。

Q9.ラインケア研修とは何ですか?

A 管理監督者への研修で、主な内容は、
1.「いつもと違う」部下への気づきと対応
2.部下からの相談対応
3.部下の職場復帰支援
4.職場環境等の問題点の把握と改善
の4項目を中心的に研修します。また、部下からの対応における
「積極的傾聴法」の研修や「安全配慮義務」の研修なども行います。

Q10. メンタルヘルス対策は、継続的にやらなければならないのですか?

A 対策は、継続的にやっていかないと意味がありません。キャンペーンや一過性のもので終わらせては成果がほとんど出てきません。心の健康づくり計画に則って1年間の計画作成が必要です。年間計画を策定し、その進捗状況を毎月開催される(安全)衛生委員会で確認していくことが望ましいです。