企業のメンタルヘルス物語7

“メンタルヘルスケアは、社長が重要性を表明!”

メンタルヘルスケアは、担当者が独自で行っていては、うまくいきません。

やはり、トップが明確な表明をしなければ、組織にも伝わりません。組織を動かすのは、トップの方針を継続的に周知徹底させることです。

「従業員が働きやすい職場づくりをめざし、ストレス要因を減らして、メンタルヘルス不調者をださないようにすることが、会社の発展と従業員の心の健康に不可欠であると考える。」

などといった方針を表明することが重要です。

トップの表明により、少なくとも事業活動における位置づけを表したことになるので、メンタルヘルスの教育や研修に参加する時間や会社の就業規則、ホームページに至るまでメンタルヘルスのことを周知させることができてきます。

方針を表明しただけではなく、そのことを全社員に徹底していくことも次の段階では必ず必要になってきます。

・職場内に掲示をする
・ホームページのトップに掲示する
・社内報に掲載する
・社内メールで全社員に配信する

など、いろんな方法で徹底することが大切です。

表明することとそれを周知させることは、セットで行うことが重要です。表明をして、そのまま放置していけば忘れるのはあっという間です。福利厚生のように任意的な活動ではなく事業活動であるということを徹底することです。

しかし、トップが表明すらしないのであれば、浸透もありません。まずは、社長が、メンタルヘルスを経営の中に入れて表明することが第一の仕事です。