企業のメンタルヘルス物語10

なぜメンタルヘルス対策が必要か?

心の病気を発症すると、職場はどうなるのでしょう。

発症した人は、おおかた作業効率が低下して、事故やミスが多くなってきます。
このことは周りの人にも影響が出て、周囲の負担が増えたりチーム全体の成果が落ちたりして、職場の雰囲気や活力も低下してきます。

たった一人のことが、職場全体にも影響してパフォーマンスが落ちてきます。
そうなってきますと、メンタルヘルスは、労働者個々人の問題としてではなく、職場全体の問題として考える必要があります。

また、過労死や過労自殺に伴うリスクもでてきます。最高裁の判決で企業に落ち度があり損害賠償責任が認められて、多額の金額を支払ったケースも過去にあります。

そうなると、社内では、大きな衝撃が走り、仕事よりもそのことが頭について思うようにパフォーマンスを発揮できないことにもなりかねません。

社名入りで新聞やテレビで報道されれば、企業イメージの低下やはたまた入札停止処分などの営業部分にも大きく影響が出てきます。

そうならないように、日ごろからメンタルヘルス対策をしている会社は、メンタルヘルス研修を頻繁に実施したり、社内、社外に相談窓口を設けたりしています。

ストレス対策を効果的に行っていけば、職場の活性化や業務効率の向上につながって、生産性の向上にもなってきます。

第一次予防をきっちりしていくことが、メンタルヘルス不調者を出さない最善の策であります。

日頃のメンタルヘルス対策をきっちりとやっていき、メンタルヘルス不調者を出さない組織作りを心掛けましょう。