企業のメンタルヘルス物語14

“うつ病の発病率とは?”

精神疾患で一番多いのは、うつ病であることは皆様もご存じですね。うつ病は、単に気の弱い人や気合が足りない人が患う病気であるとお思いでしょうか?

実は、脳の中の神経伝達物質・セロトニンやノルアドレナリンが産生されなかったり、伝達がうまくいかなかったりするために引き起こされると考えられています。

したがって、うつ病は、ただ単に気持ちが落ち込んでいるというレベルの話ではないのです。脳の生理学的な機能の異常が起こっているわけです。ですから、うつ病を治すためには、薬物療法が非常に重要なのです。

うつ病の発病率は、以前は人口の3%~5%と言われてきましたが、最近では1%~3%と言われております。少なくなったとは云え、決して希な病気ではありません。一生のうち一度以上うつ病にかかったことのある人は、7%前後とも言われています。

1000名規模の会社であれば、10人~30人のうつ病の罹患者がいてもおかしくありません。あなたの周りでもおられるかもしれませんね。また、一生のうち一度以上うつ病にかかった人も7%ですから、珍しいことではないかもしれません。

うつ病にならないようにするためには、正しい知識を学び、ストレスに気づき、対処をしていくことが大切です。ストレスの気づき、対処法はセルフケア研修でしっかり学ぶことが重要です。

セルフケア研修を受けていれば、この数字も少しは低減する可能性があります。

いずれにしても、第一次予防(セルフケア研修、ラインケア研修など)をしていくことが一番大切です。