企業のメンタルヘルス物語31

“労働者のストレスの現状は?”

いつの世の中もストレスのない時はありませんが、全くストレスがなければ、いいパフォーマンスができないとも言われております。

適度なストレスは、ヤーキーズとドットソンの法則で、パフォーマンスが上がるということが立証されております。問題は、その耐性を超えてしまったときに大きなストレスになります。

厚生労働省が5年ごとに実施している「労働者健康状況調査」(2012年)によると、

仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスがある・・60.9%
男性60.1%  女性62.7%

原因としては、  
職場の人間関係の問題   41.3%
仕事の質の問題      33.1%
仕事の量の問題      30.3%
 
となっています。

なんと6割以上の人が、仕事や職業生活に関してストレスがあると答えております。職場でのわずらわしい人間関係の問題や行き過ぎた成果主義や高度情報化、グローバル化、労働者の高齢化が同時に進行して労働者の心に不安と緊張を与え続けています。

5年前の2007年の同様の調査と比べても、ストレスを感じている人の割合は、3%ほどですが増えております。そして、今後も仕事や職場のストレスは増えていくことが予測できます。

ヤーキーズとドットソンの法則にあるように、適度のストレスは、全くない時と比べて、高いパフォーマンスを生みますので、セルフケア研修、ラインケア研修をしっかりやっていくことが、心身の健康につながります。