フクダ社労士事務所便り「ワク楽」 vol.12

2021年3月号
みなさん こんにちは!お元気ですか?
梅の花も咲いてちょうど見ごろになっております。私の近くに山縣神社という梅の花の有名なところがありまして、先日見に行きました。
紅梅、白梅それぞれに趣があり、見ていてきれいだなあと思いつつ、早くコロナが終息すればいいなあと願ってきました。
ここの梅は、境内の裏の方にちいさな山がありその山一面に梅が咲き乱れておりました。面白いのは、いろんなところから寄贈された梅が、立て看板でどこから寄贈されたか分かるようになっていました。
東京の湯島天神から寄贈された「湯島の白梅」もあり、より興味深く梅を愛でることができ非常に楽しいうれしい気分になれました。
こんなに山が梅に覆われているのをはじめてみましたので、びっくりです。
そして一句、「コロナ禍も 知らぬが仏 梅は咲く」
70歳まで会社は、雇用する義務が?
今年4月から70歳までの雇用する努力義務が始まります。
いよいよ高齢化時代も本格化してきますね。政府は、少子高齢化を何とかしなければ、一人が一人を支える状態になってしまうことを恐れています。
数十年前は、一人の高齢者を「騎馬戦」状態で担いでいましたが、これからは本当に「肩車」状態になってしまいます。
そこで、働けるうちは働いていただいて年金や税金を納めていただき、何とか生産年齢人口を食い止める施策をとるようにしていきます。
その一環で、70歳まで雇用しようという努力義務が4月からは始まってきます。大企業はこの対策も急ピッチでやらなければなりませんね。
私がお手伝いしている中小企業でも人手不足もありますが、70歳まで雇用しようということを考えている社長さんも存在します。
生産年齢人口が減っていくと経済が縮小し、やがて国力も落ちてきて大変なことになります。
私も69歳ですが、非常に元気で働いております。元気な高齢者が家で引きこもっているのは、なんとなく寂しい気持ちがしますので、働けるのであれば、長年培ってきた技術やノウハウを世の中に役立てていってほしいものです。
男性育休も待ったなし!
少子高齢化と言われて久しいですが、高齢化の問題は先ほど述べた通りですが、少子化の問題も大変です。
なんせ、昨年の赤ちゃんは87万人だそうです。今年は、コロナの影響もあり70万人台に落ち込むという予測が出ています。
大変ですね。コロナ禍ということもあり、一時的なものとは思いますが、それにしても減りすぎです。
この原因は、いろいろありますが、その一つは、一人目を生んだ母親が二人目を生むのは、男性の育休がしっかり取れているところは、生む傾向が強く、男性が育休を取れずに奥さんが出産し、一人で子育てした母親は、生まない傾向にあるというデータがあります。うんざりしているのでしょうね。
ですから、少子化になる一つの原因は、男性の働き方にあるのです。
この法律が国会を通れば、産後8週の間で、男性育休を最大4週間2回に分けて取得できます。
会社は、配偶者の妊娠出産を申し出てきたら、この制度を個別に知らせなければなりません。
そして、対象者に取得の意向を確認しなければなりません。

早ければ、来年の4月ぐらいになるかもしれません。今のうちから対策を練った方が良いかと思います。
政府の目標は、2020年に13%でしたが実際は、7.48%の人しか育休を取っていませんでした。2025年の目標は、30%です。
これからの会社の対応が少子化を食い止めることになるかもしれませんので、きちんとやらなければいけませんね。
また、少子化対策は、女性が働きやすい環境を作り、短時間でも正社員で働けるような施策を考えて推進していますが、根本は、男性の働き方に関係があるんですね。
男性の長時間労働は、少子化の原因ですね。法律が施行されても、トップの理解がないと難しいですね。
休みがとりにくい職場の雰囲気では、育休は取れません。会社も社長が本気になって取り掛かることが必要です。
国家公務員が昨年4月~6月に子が生まれた対象職員の約85%が上司と共に1か月以上の取得計画を立てました。
中小企業ではなかなか難しい問題ですが、職場環境を良くしたり、属人的な仕事の見直しをするにより長時間労働の是正や生産性のアップにつなげていきましょう。